歯周病の症状
歯周病は初期症状が軽いため見過ごされがちですが、進行するにつれてさまざまな不快な症状が現れます。
歯ぐきの腫れと出血
歯周病の初期症状として最も多いのが、歯ぐきの腫れや出血です。歯垢がたまり、細菌によって歯ぐきが炎症を起こすと、歯ブラシが軽く触れただけでも出血しやすくなります。健康な歯ぐきは引き締まっており、通常は出血しません。
出血をちょっとしたことと見過ごすのではなく、歯周病のサインと捉えて、早めに歯科医院で診察を受けることが大切です。放置すれば炎症は進行し、やがて歯を支える組織にも影響を及ぼします。
口臭
歯周病は慢性的な口臭の原因にもなります。歯周ポケットにたまった歯垢の中で増殖した細菌が、揮発性硫黄化合物などのにおいの元となるガスを発生させるためです。
特に朝起きたときや会話中に不快なにおいを感じた場合は、歯周病が進行している可能性があります。市販の口臭ケア用品では一時的な改善しか望めず、根本的に解決するためには歯周病の治療が必要です。気になる症状があれば、歯科医院で相談しましょう。
歯ぐきの後退と知覚過敏
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり、歯の根元が露出することがあります。これにより、冷たい水や風がしみるといった知覚過敏の症状が現れやすくなります。また、見た目にも歯が長くなったように見えるなど、審美的な変化も生じます。
症状が軽いうちに治療を開始することで、進行を防ぐことができます。
歯のぐらつきと噛み合わせの変化
歯周病が重度に進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され、歯がぐらつくようになります。歯が動くことで噛み合わせが変わり、食事がしづらくなったり、顎に負担がかかったりすることもあります。この状態を放置すると、最終的には歯が抜け落ちる恐れもあります。
歯の動揺や噛みにくさを感じたら、早急に歯科医院を受診し、適切な処置を受けることが大切です。
歯周病を治療する方法
歯周病の治療は、病状の進行度に応じて段階的に行われ、継続的なケアが不可欠です。
スケーリングとルートプレーニング
初期の歯周病には、スケーリングとルートプレーニングという基本的な治療が行われます。
スケーリングは、歯の表面や歯ぐきの境目に付着した歯石やプラークを専用の器具で取り除く処置です。ルートプレーニングでは、歯の根元部分の歯石や汚れ、細菌を徹底的に除去し、歯周ポケットを清潔に保ちます。
これにより歯ぐきの炎症の改善が期待できます。定期的なメンテナンスとあわせて行うことが、治療効果を高めるポイントです。
歯周外科治療
歯周病が中等度から重度まで進行している場合には、外科的な処置が必要になることがあります。
代表的な方法としてフラップ手術があり、歯ぐきを切開して深い歯周ポケット内の歯石や炎症組織を直接目視で取り除きます。また、失われた歯周組織を再生させるGTR法やエムドゲイン法などの再生療法も行われています。
これらの外科処置は、歯をできる限り残すための重要な手段です。術後のケアと定期的な通院も治療成功の鍵となります。





